エロ度 低 いいおっぱいのサイボーグみたいな姉ちゃんと脂っこいゴシップ記者はイチャイチャしていたぞ。
グロ度 低 殺人ですけど、それほど怖い表現はありません。
ホラー度 低 田舎のおばさんの観察眼はいつもの通りホラーだ。
アガサ・クリスティーのミス・マープルシリーズ。
犯人わかってしまうので、ネタバレだめな人は読まないで。
マリーナ・グレッグはハリウッドの映画スター。
結婚したイギリス人の年下の夫とともにロンドン郊外の屋敷(ミス・マープルの村)に引っ越してくる。
村の人々を招いて、ついでに新聞記者やカメラマン、元夫のゴシップ記者が女連れで、どっさり来ていたパーティで、村の住人ヘザー・バドコックがなくなる。
マリーナは自分が狙われたのだと言って神経過敏になる。
怯えるマリーナのコーヒーに毒がいれられたり、
夫の秘書が亡くなったりする。
屋敷の元の持ち主ドリーとミス・マープルは友人。
いっしょにパーティに行くはずだったが、転んで捻挫していけなかった。
だから、ドリーや出席していた医者、使用人の話を聞いて推理。
また、警視庁の警部の紹介で刑事たちがやってきて、マープルに意見を求める。
パーティに来ていたカメラマンの一人がかつてマリーナの養女だったと分かったり
元夫のところに「マリーナを殺したろう」と脅迫電話がかかってきたり
いろいろブラフはあるが、
本筋はマリーナはかつて5度結婚したけれど、子どもに恵まれず養子をとるが、そのとたん妊娠。
生まれた子供は障害児だった。
実は、それは昔風疹にかかったミス・バドコックがマリーナに接近したためで、
パーティでその時に話を聞かされたマリーナはそのことを悟り、ミス・バドコックを殺し、
夫はそれを察して庇っていたのだ。
タイトルの「鏡は横にひび割れて」は、詩の文句で、ドリーが表現したマリーナの表情。
ミス・バドコックが話している間、マリーナはすべてを失った姫の表情をして、
壁の母子像の絵をみていたのだ。
アガサ・クリスティーのミス・マープルDVD-BOX5